長江の支流である嘉陵江の源にある深い峡谷に広がる風景区。奥行きは40メートル、平均標高は2500メートルである。周りに9つのチベット人の集落(寨)があるので九寨溝の名がついた。

九寨溝で最も美しいのは湖の色。ここの地下水は大量の炭酸カルシウムを含んでいて、湖底、堤、湖畔の至るところで乳白色の石灰岩の結晶体が目に入る。また、雪山と森の中から流れ出る清流は棚田状に連なる湖沼を流れながらろ過されて、ますます澄み渡り、湖底20メートルまで透けて見える。翡翠色の湖、重なる滝、彩色の森、雪山、蔵族情緒は九寨溝の「五絶」と呼ばれる。
また、峠をはさんで隣あう黄龍の景勝地は、世界でもっとも露天カルスト地形が多いと評されている。色鮮やかな五彩池の群落は多くの観光客をひきつけている。